流浪戦記Ⅱ第19話
↓光の塔・屋上↓ オリアレス「おおおおおおおおおお!」 コルネ「だぁあああああああああ!」 2人は、同時に勢いよくアステガに襲い掛かった。 アステガ「フフ…無駄ですよ…」 ヒュヒュ…! 同時に襲い掛かるオリアレスの槍と、コルネの剣を避けて 一瞬の出来事のように、2人の背後に周ったアステガ。 オリアレス「む!?」 アステガ「フフ…相手が私じゃなければ、素晴らしい腕です」 オリアレスの背後で剣を持った右腕を体より左にいっぱいに 伸ばして水平にあげたアステガ。 コルネ「くっ!まずい!」 ズザア…!ギキキキ…シュピ! アステガ「……ほぅ」 左にいっぱいに伸ばした腕を、高速で右にスライドさせるような 斬撃をオリアレスの背後に放ったはずのアステガだったが。 ブシュ! コルネ「ぐ…くぁ…あ!」 ビヒュン! オリアレス「コルネ!?」 斬撃が放たれた瞬間に、コルネがオリアレスの背後でアステガの 攻撃を防御したが、一太刀に見えたアステガの攻撃は無数の斬撃 であった、コルネもソードディレイキャンセルで応戦したが 受けきれずに、ダメージを負ってしまった。 すぐに、アステガに反撃したが、コルネの剣は空を斬っただけだった。 アステガ「ふふ、やはり貴方達は素晴らしい。」 不気味な笑みさえ浮かべて2人の腕を褒めるアステガ、しかし その目は氷のように冷たいものだった。 コルネ「くそ…。」 オリアレス「大丈夫か?なぜ助け…コルネ!お前目が…!?」 コルネ「心配は無用だ…。」 コルネの受けたダメージは深刻なもので、受けきれなかった アステガの攻撃は、コルネの両目を切り裂いていた。 コルネ「と、言っても、さすがに厳しいか…」 オリアレス「今すぐカイトスの元へ行け」 コルネ「お前だけでは勝てないと言ったはずだ」 オリアレス「その状態のお前に何ができる!?」 コルネ「オリアレス、我が身を盾に使え…。」 オリアレス「なんだと!?」 スっ…とオリアレスの前に立ち、剣を構えるコルネ アステガ「ふふ…見事です、誇り高い死を選ぶんですね」 コルネ「そうだ、だがこの命、貴様にはやらんよ」 オリアレス「気を使える相手ではないか」 コルネ「そういうことだ」 オリアレス「悪いが、遠慮なく盾にさせてもらうぞ」 コルネ「ふ…あぁ。」 ↓モーグシティー上空、白銀飛空騎士団↓ 監視兵「おい!アップタウンの方から一機くるぞ!」 兵士「なに?まだ遅れた兵がいたのかよ?」 監視兵「ん…?我が本陣のものだ!」 兵士「誰だ…?」 そのとき、監視兵が見たものは、顔を布で覆い 真っ赤な目を鋭く光らせた、ドミニオンが1人だけ 乗っているものだった。 ↓ガンツ&カイトスvsアルカナキング↓ アルカナキング「………。」 カイトス「ガンツ、どうして貴方まで?」 ガンツ「カイトス様をお守りするのが、任務っすから」 アルカナキングと向かい合いながら、ナイフと魔法の ソードストッパーを構えるガンツ。 カイトスもハープを取り出し、臨戦体制に入った。 アルカナキング「………!」 問答無用でアルカナキングが攻撃してきた。 ガンツ「カイトス様!危ない!」 バっとカイトスを抱きかかえるように飛び、アルカナキングの 攻撃を回避したガンツ。 ズガァアアアン! 簡単に地面を叩き割るほどのパワーを誇るアルカナキング。 ガンツ「す、すげぇ…。」 叩き割られた地面を見て、ガンツは気押されしそうになったが カイトス「恐れてはいられませんよ、私達は勝たなくちゃいけないんです」 ガンツ「そっすね。」 アルカナキング「……!」 次々と問答無用の攻撃を繰り出すアルカナキング ガンツ「おっと!でかすぎて当たらないっすよ!」 すばしっこくアルカナキングの攻撃を回避し、徐々に間合いを詰めていく カイトス「はぁ………。」 ガンツがアルカナキングの気を引いている隙に、ホーリーグローブの詠唱 を始めたカイトス アルカナキング「………!」 ズガァアアアン!ズガァアアアン! と何度も地面を叩き割るが、ガンツは当たらなかった。 ガンツ「もう少し時間を稼ぐっす!…あれ?」 回避運動をし続けたガンツだったが、急にアルカナキングの動きが 止まった。 ガンツ「もう参ったっすか?だらしないっすよ~?」 スピードではガンツが上回っていた、アルカナキングが諦めたと 思い、少し挑発して見せた、アルカナキングは確かに諦めていた。 ただ…諦めたのは物理攻撃を当てることだった。 アルカナキング「………!」 ヒュイー…バシュン! ガンツ「え? ぐあはぁあああああ!」 アルカナキングは、ガンツにホーリーライトを放った。 いきなり放たれたホーリーライトを回避できず、直撃を受けたガンツ カイトス「ガンツ!?」 詠唱を中断して、ガンツにヒーリングをしようとしたが ガンツ「だ、大丈夫っす!そのまま続けてくださいっす!」 もうすぐ詠唱が終わるところで、今までのことが無になってしまう ことを阻止したガンツ、アルカナキングを倒せるとすれば カイトスのホーリーグローブしかなかった。 しかし、ガンツが起き上がってすぐにアルカナキングの物理攻撃 が襲ってきた。 アルカナキング「……!」 ガンツ「ぐわっ…!」 ガシィイイイン! 背中で大きな岩を受け止めるような衝撃がガンツに襲い掛かった。 回避しきれずに、アルカナキングの攻撃を背中で受け止めるように 食らった。しかし、それだけでは終わらなかった。 何度も何度も、アルカナキングは同じところを攻撃しつづけた。 ガシィ!ガシィ!ガシィ! ガンツ「ぐっ!がは…!」 アルカナキングの攻撃を受け止める度に両足が痺れ、増していく。 アルカナキング「………!!」 アルカナキングが大きく空に腕を振り上げ、力いっぱい ガンツ目掛けてその腕を振り下ろした。 ガシィイイイイイン! ガンツ「ぐぁあああ…!」 あまりにも強い衝撃に耐え切れず、ガンツの体制が崩れた。 ガンツ「くっ…!」 アルカナキング「……!」 無防備なガンツにもう一度攻撃しようと、腕を振り上げたアルカナキング しかし、ザっ!と、ガンツのすぐ後ろにカイトスが立っていた。 カイトス「光魔法が得意なのは貴方だけじゃありません!」 ガンツ「か…カイトス様。」 ホーリーグローブ!! 間一髪で、詠唱が間に合い、カイトス最大魔法のホーリーグローブが アルカナキングをガンツ達から遠ざけていく。 シュゴオオオオオオ! アルカナキング「…!……!?……!?」 両足をしっかりと地面につけて耐えるが、徐々に押されていく カイトス「大丈夫ですか?どうしてこんな無茶を…」 ガンツ「ま、まぁ…結果オーライっす…!?」 シュシュゥ~…。 アルカナキング「………!」 ホーリーグローブを受けきり、カイトスの背後に立つアルカナキング。 ガンツ「カイトス様!!」 カイトス「え?」 ガンツにヒーリングをしようとしたその瞬間、アルカナキングの強力な 物理攻撃が、カイトスの背中に直撃した。 バキィイイイ! カイトス「かふっ…!?」 ドサ…ズザザァ…。 ガンツ「カイトス様ぁあああ!こんのやろぉおおお!」 アルカナキングの攻撃を無防備の状態で受けたカイトスは 大ダメージを受け、大きく飛ばされた。 目の前で、吐血し、飛ばされたカイトスを見てガンツは怒った。 しかし、さっき受けた攻撃で、ガンツの両足には力が入らず 立ち上がるのが精一杯だったが、アルカナキングはそんなことは お構いなしに、攻撃してきた。 ズガ…! ガンツ「ぐふ…!自分は…」 ガクっとその場に崩れてしまったガンツ。 アルカナキングの次の攻撃でガンツのとどめとなってしまう。 そんなガンツを倒れたままで、もうろうとする意識の中で ガンツを見つめるカイトス。 カイトス「私…私、は…ダレ…?」 ピクリ…と手を動かすと、誰かが落とした剣が手元にあった。 カイトス「ワタシ…ハ…ダレ…?」 無意識に、近くにあった、剣と盾を装備し 立ち上がっていたカイトスがいた。 流浪戦記第19話終 < 前のページ次のページ >
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