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カテゴリ:流浪戦記Ⅱ第9話
  • 流浪戦記Ⅱ第9話
    [ 2007-09-17 21:00 ]
流浪戦記Ⅱ第9話
先週はお休みしてしまい、申し訳ありませんでした。
それでは大変お待たせいたしましたが、第9話です。


      ~流浪戦記Ⅱ第9話~


↓ウテナ湖↓


カキィイイイイン!

闇莉「あら?」

零斗「間に合いましたね」

クルネコ「零斗様…」

素早い闇莉の斬撃はクルネコを切り裂く寸前のところで零斗が止めた。
闇莉のナイフと零斗のナイフが互いにギリギリと鈍い音を立ててくすぐり
合いながら、零斗と闇莉はまたも再会した。

闇莉「あは♪また邪魔したぁ」

零斗「クルネコ、受け流された時のことを考えて重心は常に保ってね」

クルネコ「は、はい」

闇の者「ここにいましたか…」

零斗「な!?」

丁度零斗と同時、いや、その前から様子を見ていたかのように
3人を見ている闇の者。

闇莉「あら、もう時間?」

零斗「時間?」

クルネコ「!?」

闇の者「今は見逃して差し上げましょう…。」

闇莉「あら?どうして?」

闇の者「この者達の…背負う未来のために…」

零斗「クルネコ、私に掴まって…」

クルネコ「え?」

ジリジリ、と闇莉達との間合いを開き、傷だらけのクルネコを背負い
アップタウンの方へとその身を向けた。

闇莉「あら♪逃げられると思ってるの?あは♪」

闇の者「今は…追う必要はありません…行かせてあげなさい…」

闇莉「あは♪せっかく楽しくなったのに、や~よ♪あ…!?」

逃がさないと零斗達の道を阻もうとした瞬間、闇莉の体の動きが
急に鈍くなった。

零斗「今!クルネコ、しっかり掴まってて!」

クルネコ「は、はい!わっ!?」

ヒュン…!

クルネコを背負ったまま、今出せる全力で走りだした零斗。
その爆発的な速さに圧倒され、振り落とされないようにするのが
やっとのクルネコ、当然、零斗もクルネコが落ちないように
肩に回された手を支えながら走りぬけた。

闇莉「ちょっと!どういうつもり!?」

闇の者「フフフ…貴女の役目は終わりました。」

闇莉「え?何よ!?どういうこと?」

闇の者「貴女に与えた私の闇の力…良くそこまで大きく…」

闇莉「私の力が必要だから、私にこの力をくれたんじゃないの!?」

闇の者「充分に、私の力となってくれました…さぁ、私の元へ…」

闇莉「ちょっと!何するの!?冗談じゃないわよ!!嫌!」

手を闇莉の頬に触れると、闇の者の体が美しいと言えるほどの
薄い紫色に輝いたと思うと、その輝きが、闇の者の手を通じて
闇莉の体まで輝きに包まれた。



いや…助けて……グレ……!



↓黒の聖堂↓


グレ「遅いな…。」

コルネ「予定の時間を過ぎたか…司祭も戻らんな」

大佐「奴と一緒なら心配いらないとは思うが…」

ガチャン…。

グレ「ん!」

闇の者「………。」

コルネ「闇莉はどうした?」

闇の者「時すでに…。」

大佐「まさか、お前の力があれば闇莉は!」

闇の者「いくら私でも…限界がありますよ…フフ」

グレ「まさか…闇莉が…誰がやった!?」

大佐「グレ、落ち着け。」

グレ「くそ!」

コルネ「ん?アーレスはどうした?」

闇の者「闇利がいないことで…本来の姿に…」

コルネ「厄介だな…大佐、どうする?」

大佐「一度に戦えば当然不利だ、お前達が得意とする暗殺で行くぞ」

コルネ「了解した。」

グレ「オリアレス…!」

闇莉の消息が不明となり、本格的に暗殺作戦に乗り出した闇の者達
そして、本来の姿に戻ったオリアレス…。


↓ホワイトガーデン↓


sinob「ほぉ~、ヒールっていいもんだな」

カイトス「あとは、軽く薬を塗って包帯をして、休んでくださいね」

ちと「私が包帯巻くね」

カイトス「お願いします、私はガンツを見てきますね」

sinob「おう、いてて…」

ちと「我慢してください♪」

↓部屋↓

ガチャ。

カイトス「痺れは取れましたか?」

ガンツ「あ、カイトス様…自分は…。」

カイトス「ガンツ?どうしたんですか?」

ガンツ「自分は…またあの人と戦うのが、怖いんす…。」

アーレスとの戦いで、たった一撃で装備を粉砕されたことで
戦いの恐怖がまだ抜けず、痺れではなく、恐怖での震えがガンツの
両手を支配していた。

カイトス「大丈夫ですよ、ガンツ。」

ぎゅ、と暖かいカイトスの手が、ガンツの両手を包み、優しく
そっとヒールをかけた。

↓ホワイトガーデン庭↓

アリア「これから、どうなっちゃうのかなぁ?」

静まり帰ったアップタウンを見つめながら、これからのことに不安を
抱き、考え込むアリア、その視界に零斗とクルネコの姿が入った。

アリア「あれって、クルネコちゃん!?」

↓ホワイトガーデン↓

カンカラン!

sinob「お!」

ちと「零斗さん!クルネコちゃん!?」

アリア「カイトスさんどこ!?」

sinob「クルネコ、この傷は…カイトスは奥だ!」

ちと「クルネコちゃん、しっかり!」

名前を呼ぶ方へ、薄っすらと目を開くと、クルネコはちとへ抱きついた。

ちと「っ! クルネコちゃん?」

クルネコ「お母様…私も…偉いです、か…。」

そのまま意識を失うというよりは、初めての戦闘で消耗しすぎて眠って
しまった。

sinob「この剣は、戦ったのか、零斗も良くクルネコを守ってくれた」

零斗「はぁ、はぁ、母親に似て、なかなかでしたよ」

ちと「あの…これ、どうしたら?」

零斗「もう少し、そのままでいてあげてください」

ちと「はい♪」

ちとの膝の上で、安心した表情で眠るクルネコだった。


↓ノース中央山脈↓

兵士1「センナ将軍、もう少しです」

センナ「はぁ…はぁ…」

兵士2「なんだあれは!」

兵士1「ん!」

センナ「あれは…!」

兵士達の目線を追うように目を向けると、そこには沢山のモンスター達
がこちらに向かってくるのが見えた。
いや、むしろ、ノーザンシティーへ向かっている。

センナ「こんなところで…お前は街へ走って本陣を!」

兵士1「しかし、将軍!」

センナ「お前は残って私とここで時間を稼げ!」

兵士2「はっ!」

センナ「早く行け!」

???「その必要はない!」

男の声が響き渡ったかと思うと、沢山の矢と魔法がモンスターの大群に
放たれた。

???「先発隊前へ!弓矢隊は遊撃隊として2手に分かれて援護!」

センナ「う…本陣?」

兵士1「はい、本陣です、もう安心ですよ将軍殿」

???「魔法部隊は分断した敵を!支援部隊は状況に応じて動け!」

兵士2「センナ将軍の後に、隊長になった方です」

???「センナ将軍だな?」

センナ「あなたは?」

シフト「俺はドランシフト、シフトって呼んでくれ」

センナ「私は…」

シフト「北であんたを知らない人はいないよ、白銀の騎士センナ」

突然本陣を率いてセンナの危機を救った男、ドランシフト
大剣を背中に持ったエミルでレッドドラコに乗ったブレイドマスター。
白銀の騎士がノーザンを離れた後に、騎士団の将軍となり
ノーザンを守っていた。

センナ「どうしてあんな数のモンスターが?」

シフト「最近なぜかモンスター達が狂暴化してるんだ」

兵士1「センナ将軍、ここはシフト将軍にお任せして街へ」

シフト「どうやら手負いらしいしな、ここは任せて街へ」

センナ「ありがとう」


↓ノーザンシティー↓


警備兵「お帰りなさいませ!センナ将軍」

センナ「女王陛下に会いたい」

警備兵「しばらくお待ちください」


↓アップタウン↓


コルネ「おかしい…闇莉程の者がそう簡単にやられるか…?」

1人色々と考えるコルネ、闇莉の任務はクルネコの暗殺。
誰かと一緒にいても、倒される程の戦力は残っていなかったはず。

オリアレス「うぅ…く…」

コルネ「ふむ…試してみるか…」


↓コルネの部屋↓


ボロボロに疲れきった様子のオリアレスを部屋に運び
手当てをして、ベットに寝かせた。

オリアレス「………。」

コルネ「まぁ、利用価値は充分にあるか…」


↓アップタウン↓


グレ「オリアレス…まずはお前との決着だ…」

待ちに待ったオリアレスとの決着の時をただ待つグレ。


↓ノーザン↓


センナ「ご無沙汰しておりました。」

女王「よく戻りましたね、それで、どうしたのですか?」

センナ「いきなりですが…」

女王「わかっていますよ、この時がきたんですね」

センナ「え?」

女王「この時のためにシフトを迎え入れ、軍を残しておいたのですから」

センナ「それじゃ」

女王「今すぐにでも…と言いたいのですが…」

モンスターが増えすぎていて、今軍を動かせば街がモンスターに
よって滅ぼされてしまうくらいにまで、モンスターの数が増えて
きているという、そこで、傷を癒し、シフトと協力してこの
ノーザンに増えたモンスター討伐をすることが、軍を動かす条件
となった。
そう、センナの目的は闇の者達に対して、圧倒的な戦力を持って
打ち破ろうというものであった。
いくら闇の者達と言えど、数百、数千、数万の戦力には及ばない。
そう判断してのことであった。

ガチャ

シフト「モンスター討伐から只今戻りました。」

女王「ご苦労様です」

センナ「では、女王、私はこれにて…」

女王「はい」

ガチャ…

女王「シフト、あなたに新しい任を授けます」

シフト「はっ」


↓ホワイトガーデン↓


クルネコ「すぅーすぅー…」

sinob「クルネコはまだ寝てるのか」

ちと「あ、sinobさん…足が痺れた」

零斗「あはは、そろそろ起こしましょうか」

アリア「クルネコちゃんの寝顔、可愛いぉ~♪」

ガチャ…

カイトス「クルネコちゃんの様子はどうですか?」

sinob「大丈夫だぞ」

カイトス「良かった、可愛い寝顔です…ね。」

sinob「ん、どうした?」

カイトス「え、あ、いえ。」

零斗「コーヒー入りましたよ」

sinob「ありがとう」

アリア「ミルク入れる~♪」

ガチャ…

カイトス「………。」

クルネコの寝顔を見て、また何か懐かしい感覚がカイトスの
記憶をかすめた。

???「お姉ちゃんの膝枕~♪」

センナ「本当に甘えん坊だね、???は♪」

遠い過去の記憶が、確かに心の隅に置かれている…
思い出しそうだが、誰なのか思い出せない。

カイトス「ちょっと疲れたのかな…今日は休みましょう」


↓黒の聖堂↓


大佐「まさか闇莉が倒されるとはな」

闇の者「フフ…心配いりませんよ…」

大佐「お前が笑うとは珍しいな」

闇の者「これから、私の手によって、新しい時が生まれるのですから…フフフ」

                        流浪戦記Ⅱ第9話終

↓出演↓

オリアレス、アーレス

クルネコ

センナ

零斗

ちと

sinob

カイトス

ガンツ

アリア

シフト

グレ

大佐

闇莉

コルネ

↓飛空庭紹介↓

ホワイトガーデン(2号店)

いかがだったでしょうか?
次の更新もお楽しみに。↓おたよりのコーナー
by kurukurune | 2007-09-17 21:00 | 流浪戦記Ⅱ第9話