IE9ピン留め
流浪戦記Ⅱ第25話
    流浪戦記Ⅱ第25話



↓センナvs聖獣ライオウ↓


センナ「私は…。」

ガシャガシャガシャ!ガシャ!

センナ「全員の未来のために戦う!」

ガシャガシャガシャ!!

センナの声と共に白銀の鎧を装備した美しい軍団が集結し
すぐにその陣形を取り、待機した。
センナが兵士達の方へ振り返り

センナ「家族ある者、前へ!」

ザザッザ…。

センナ「恋人ある者、前へ!!」

ザザ…。

半数以上が前に出た兵士達。

センナ「今前に出た者ドラゴから降り、それ以外は私に続け!」

前に出た兵士「将軍!自分達は将軍と共に!」

ガシャガシャガシャ…!

兵士達「例え命令違反だとしても、我等!白銀の名のもとに!」

一度降りたドラゴに再び騎乗した兵士達全員が同じ言葉を繰り返した

兵士達「我等!白銀の名のもとに!我等!白銀の名のもとに!」

センナ「……。」

言葉を失ったセンナだったが、兵士達の覚悟を受け止め
何度か頷い。
そして、センナの掛け声と共に白銀の騎士全員が大声で叫んだ

センナ「我等はどんな敵も恐れはしないっ!」

センナ「女王の花を胸に、剣を振るい!」

センナ「私と共に進め!!我等!!」



    「knight of the silver!!!」
      (白銀の騎士団)



ライオウ「グアアアアアアア!」

ライオウの雄叫びと共に無数のモンスター達が進軍を開始した
それと、同時に白銀の騎士団も進軍を開始した。

センナ「小細工は一切いらない!全軍突撃あるのみ!進めー!」

モンスター軍「グア!ギィイイイイ!ガァアアアアア!」

白銀騎士団「うおおおおおお!わぁあああああ!」

誇り高き氷の花を印した大団旗が激しく風になびき
モンスター達と激突するように突撃した。

兵士「うおおおおおお!」

モンスター「ギャギギイ!」

白銀の騎士団の士気は高く、見る見るモンスター軍団を押し返して行く


↓光の塔、屋上↓

オリアレス「ははは!見ろ、お前はもう追い込まれている」

アステガ「ふふ…この程度で私を追い込んだとでも?」

グレ「どちらにしろ貴様はここで終わる。」

ザァ!

グレが虚を突いて分身し、3方向へそれぞれ散った瞬間に
まるでグレを3つに弾き飛ばしたようにオリアレスが突進した。

オリアレス「おあああああ!」

アステガ「ふふ…小ざかしい!」

ガキン!

剣と槍の刃同士が鈍い音を立ててくすぐり合った。
正確にオリアレスの槍を止めたアステガが見たオリアレスの
口元はニヤリ…と緩んでいた。

アステガ「!? グレか!?」

裏をかかれた!と、すぐに頭上に目線を上げると

オリアレス「どこを見ている…?スピアサイクロン!!」

ヒュィイイイイ…ズバシュン!

ギリギリ…とくるぐり合っていた槍が急に物凄いスピードで
回転し、アステガの剣を大きく弾いた。

アステガ「お…おのれぇ!」

咄嗟に片手を剣から離し、体勢を崩しながらもオリアレスに
魔法を放ち、追い撃ちを防いだ。

バシュン!

オリアレス「ぐぅ…!」

ザザァ…!

両手をクロスさせて魔法を受けきったオリアレス。

オリアレス「うおあっ!

ズバシュン…!

クロスしていた両腕を全力で振りほどくように魔法を弾き消した。

アステガ「くっ…くくっ…!」

それまで余裕を見せていたアステガの表情が憎しみに満ちたように
殺気を剥き出しにした目つきに変った。

アステガ「ムカつく奴だぁああああ!」

ヒュ…!

グレ「隙だらけだな…」

アステガ「っ!?」

急反応してグレの一太刀を剣を地面に突き刺して受け止めようとしたが
グレの一太刀は剣速をはるかに上回るスピードを見せた。

ガシュ!

グレ「!!」

自分自身も驚いたグレ。

グレ「これは…」

邪剣コルネは剣という姿を捨て、黒く赤光りするナイフになっていた。

グレ「意志を持つ武器は、使い手を選ぶらしいな」

アステガ「ぬがあああああ!」

グレの一太刀を腹部に受けたアステガが苦しみ出した。

アステガ「お、おのれ…ぬぁ!!」

ユラユラとアステガの姿が一瞬歪んだと思うと
その体から分身するようにクルネコが地面に倒れるように
アステガの体から解放された。

オリアレス「クルネコっ!」


↓センナvs聖獣ライオウ↓


うおおおおああああ!ギギギィイイイイイ!
という大きな乱戦の声の中、白馬に乗り
次々とモンスターを切り裂きながら突き進む白銀の騎士

白馬「ヒヒィイイイイ!」

センナ「う!?どうどう!!」

それまで共に突き進んできた白馬が急にその足を止めて
進むのを拒んだ。

ザ…!

白馬から降りると、そこには巨大な白い鳥がいた。

ライオウ「クゥアアアアアアア!」

センナ「くっ…!」

正面から向かい合って初めて味わう感覚
雄叫び1つでビリビリと全身の五感を締め上げられるような。
しかし、センナは恐れなかった。

ライオウ「汝、何ゆえ戦う?」

センナ「私は…彼らと未来を掴む!」

それだけ言葉を交わすと、ライオウに突進していた。

センナ「はぁあああああ!」

ライオウ「グァアア!」

ズバザァアアアアアア!

翼を広げ、向かってくるセンナにサンダークランクを数発放った。

ドカ…!バシュン…バシュン!!ドガ!ズガガガガ!

センナ「くっ!うっ!うわあああああ!」

走りながら体をひねり、半身をくの字にしたりしながら
紙一重でサンダークランクを回避して飛びかかった。

ガシュ…!!

センナ「くっ…はぁああああ!」

ザクザクザクっ!!

ライオウの体に取り付くように槍を何度も突き立てた。

ライオウ「グァアアアア!!」

叫びと共にライオウの足元に大きな魔方陣が輝いた

センナ「う!?これは…くぁあっ!」

魔方陣を見るなり、すぐにライオウの体から飛びのいた。

「スーパーサンダーボルト」

ズガガガガガガァアアアン!!

大地を引き裂く程の破壊力と魔力。

センナ「あ、危なかっ…う!?」

ヒュイイイイイ…

気が付けばセンナの足元にも魔方陣が現れていた。

センナ「しまっ…!全軍退けーーーー!」

ズガガガガガガガガガガ!!

兵士達「うわああああああ……!」

センナ「ひっ!うわああああああ!!」

ドサ…。

スーパーサンダーボルトが直撃し、壊滅的な被害を受けた
白銀の騎士団、センナはその魔方陣の中心で直撃を受け倒れた。

それまで勢いに乗っていた白銀の騎士団が嘘のように沈黙していた。

メイオウ「人間よ、愚かながらに我に挑んだ勇姿…覚えておこう」

ザ…!

ガンツ「な、なんスかこれ!?」

カイトス「………。」

瀕死の重症を負った兵士達の中心に座り、祈るように黙り込む
カイトス。

ガンツ「カイトス様?」

「エリアヒーリング」

キラキラとした優しい光にその場が包まれると
完治とはいかないものの、大半の兵士達が動けるまでに回復した。

しかし、センナだけは、ライオウの近くにいたため
その回復の範囲が届かなかった。

ザ…。

ライオウ「む!?」

ザサァ…。

センナ「くっ…うっ…!」

ライオウ「なんと…我の魔法を受けて動けるのか!?」

センナ「う…うー…!あぁっ!」

センナは起き上がった、ボロボロの体になりながら
あまりの威力にグレに受けた傷が開き、肩を押さえながら
膝を地面に付きそれでも立ち上がろうとしていた。

ライオウ「何ゆえそこまでする…汝は己が命が惜しくないのか」

センナ「はぁっ…はぁっ…!負けられない…何があろうと…」

↓光の塔、屋上↓

オリアレス「クルネコ!クルネコ!!」

クルネコを抱きかかえて呼びかけた。

クルネコ「う…ん…。」

オリアレス「ふぅ…。」

生きが有り、無事に生きていることを確認して、溜息を1つ
つくと、すぐにアステガを睨みながらグレに話し掛けた。

オリアレス「グレ…感謝する、安心しろ借りは必ず返してやる」

グレ「でかい貸しだな。」

アステガ「ふふふふ…ふははははは!」

笑いながら剣をその場に捨てて、笑顔とも憎しみに満ちた顔とも
取れる不気味な表情をしたアステガが光の塔の周辺を見た。

オリアレス「もうそこまで皆来ている、終わりだな…」

アステガ「ふふふ…そう、終わりです…。」

ヒュイイイイイイイイ…!

手の平に今までにない程の巨大な魔力が集まり始めた。

グレ「違う!何をする気だ!?」

アステガ「ふふ…全て終わらせましょう…全て消えなさい…。」

グレ「いかんっ!」

グレが攻撃に出ようとした瞬間、グレは動くことが出来なかった。

グレ「なんだ…?」

グレの両足を黒い無数の手が抑えていたのだ。

アステガ「ふふふ…ふははははは!あははははは!」

ヒュィ…バシュィイイイイイイイイ!

巨大な魔力の塊は、大きな彗星のような姿で全ての連合騎士団を
飲み込むかのように放たれた。

オリアレス「くっ…!」

グレとオリアレスはその巨大な魔法で作り上げられた彗星を
見ていることしか出来なかった。

↓センナvsライオウ↓

ライオウ「おのれアステガ…グゥアアアアアア!」

ズバァザァアアアアアアアアアアアアア!!

その大きな翼を最大まで開き、全身から魔力を噴出すように
アステガの魔法に対し、ライジングサンダーを放った。

ヒィイイイイイイ…ドガガガガガガガ!

ライオウ「人間よ…汝等の未来をその手に掴もうとする意志…」

センナ「…っ!!ライオウ!?」

ライオウ「しかと見届けた…だが忘れるな…道を誤りし時…」

カイトス「………センナ?」

ガンツ「カイトス様、すぐにここから逃げるっス!!」

ライオウ「我等が…道を正す…ことを…そして…」

センナ「待って!ライオウ!全軍魔法でライオウをたすけ…!」

ライオウ「許せ…汝等を助けることが出来ぬこと…」

ズガガガガガ…

ライオウ「グァアアアアア…!」

アステガのあまりにも大きな魔力に押され、ついにはその全身で
アステガの魔法を受け止めたが、ライオウの身は持ち応えられず
全身全霊をかけたライオウの抵抗も、アステガの魔法の威力の
半分を軽減させただけで、その威力は騎士団全てを飲み込むのには
十分な威力だった。

ズガガガガガガガガガガガ!

センナ「………!!!」

白銀の騎士団「将軍っ!」

ライオウを焼き尽くした魔法は、センナを飲み込もうとしていた。
ライオウとの戦いで受けたダメージが、センナの動きを完全に封じてしまい
センナに残された道は1つだった…。

センナ「ごめん…皆、さようなら…姉さん…。」

覚悟を決めて、ゆっくりと目を閉じたセンナ。


さよなら…姉さん。

姉さん…姉さん…お姉ちゃん。

カイトス「はっ!?」

「ゼルダぁあああああああ!」

センナ「うっ…!?えっ!?」

ズガガガガガガガガガガ!!!

↓カイトスの記憶↓

崩れるノーザンダンジョン。

ズガガガガガ……ドガン!ドガン!

センナ「ゼルダ!あんたは生きなさい!」

ゼルダ「お姉ちゃん!お姉ちゃ~ん!」


モースグ崖の決戦

オリアレス「後ろを見ろ、そいつらも誰かの家族だ。」

センナ「うっ…くっ…うわぁあああああ!」


ノーザンプロムナード

女王「センナ、貴女に初代白銀の称号を与えます。」

センナ「ありがとうございます。」


ゼルダ「お姉ちゃんってすごいよね!」

センナ「あんたは戦ったりしちゃダメだよ?」

思い出した…全部…私はカイトスじゃなくて…

崩壊するノーザンダンジョンで助けた妹が…

私の代わりになって…白銀の騎士センナになってたなんて…。

ゼルダ…バカな子…。

本当…バカだけど…何よりも大切な私の妹…。

守りたい…死なせたくない…どんなことをしても…






たとえ…この身が滅びようとも…








ゼルダ「………っ!!!」



アステガの魔力は、カイトス…いや、センナの
全ての力によって、打消された。

ゼルダ「姉さ…!!」

姉に走り寄ろうとした瞬間、ドサっとゼルダに身を全て
預けるように、背中から静かに倒れた。

ゼルダ「姉さん…!姉さん!?」

センナが目を開くと、そこには逆さまに見える妹の
成長した妹の顔だった。

ゼルダがセンナの体を見ると、魔法の衝撃によって
センナの右ヒジから先が無かった。
残った左手をなんとか伸ばしゼルダの頬を撫でた。

センナ「ゼルダ…こんなに…傷だらけになって…」

センナ「せっかく…可愛い顔、してるんだから…」

センナ「白銀なんか…捨てて、普通の女の子に…」

センナ「ごめん…ね…ゼル…ダ……。」

ゼルダ「姉さん…? 姉さん!?姉さん!!」

いくら揺すっても、呼んでも、返事が返ってくることはなかった。

ゼルダ「いや…嫌だ…いやぁああああ!お姉ちゃぁああん!」

初代  白銀の騎士 センナ(カイトス)

二代目 白銀の騎士 ゼルダ(センナ)

センナは、一番守りたい妹を最後まで守りきり
その大切な妹に抱かれ、その生涯を終えた。

                   流浪戦記Ⅱ第25話終
# by kurukurune | 2008-09-12 22:39
皆さんくぉーんヴぁーんわー!w
 ってことで…
仕事が忙しいんです!orz

クソイソガシスです…orz

もうちょっとしたら多分暇になるかも知れないけど
ちょっとわからないので、正直言いますと
疲れて書く気にならないorz

でも頑張ろうと思いますw

ってことで!
クルネココーナー復活ということで!
クルネコあとよろしく!!

クルネコ「はい♪お久しぶりにございます♪」

では早速…

sinob@国王様へ♪

コ…コココココルネ様が~;;
この世に戦乱をもたらした邪剣が
グレ様の手に!><
どうなってしまうのでしょう!?


フロースヒルデ様へ♪

急に出ていただけて本当にありがとうございます♪
噂では三大ネコっていうのがあるそうで
元帥様、大佐様、そしてその中に私クルネコの
名前があってビックリいたしました!
でもだいぶ前の噂でございますゆえw


しゃにむに 様へ♪

ご愛読いただきましてありがとうございます♪
リンクの件は是非よろしくお願い申し上げますゆえ♪
これからもご声援よろしくお願い申し上げます♪


もちもちぱんだ@オリアレス

あ、お父様だ~!
お父様だお父様だ~!
オセロやりましょう♪


それでは、今回はこれにて失礼いたしますゆえ♪



ってことで、下に流浪戦記Ⅱ第24話を更新してあります!

是非読んでみて突っ込みや感想をコメコメ~w
よろしくお願いします^^

それでは今日はこの辺で~


コルネ「俺は灰になったのか?剣になったのか?」

ガンツ「ふん…どちらでもいい、死んだことに変りはない」

コルネ「む?ガンツ…お前」

ガンツ「どうした?」

コルネ「キャラちがくね?」

ガンツ「そりゃそうだ、俺は未来からきたガンツだ」

ってことで、3部の作成(妄想)も順調です!

これ以上はダメーww

見せてあげないw

お楽しみに~w
# by kurukurune | 2008-08-08 00:27
流浪戦記Ⅱ第24話
流浪戦記Ⅱ第24話

 ザ…ドサ…。

コルネ「…。」

オリアレス「コルネ!!」

闇に覆われた空を見上げるように、仰向けに大の字を作り
倒れたコルネを、オリアレスが抱えた。
もうコルネに息はない。

オリアレス「コルネ…これは…」

グレ「俺達闇の者に、安らかな眠りなどない。」

サラサラサラ…。

生を終えたコルネの器となっていた体は、オリアレスの手を
すり抜けるようにゆっくりと灰となった。

オリアレス「くっ!」

残されたコルネの灰を両手に強く握りしめ、槍を持ち
立ち上がったオリアレス。

アステガ「邪剣の隠し場所はそこでしたか…」

グレ「貴様でも気が付かないわけだな」

アステガ「ふふ…そんな物、今の私には必要のないもの」

ザっ!

オリアレス「そうだ、アステガ…お前は俺が倒す!」


↓零斗vs獣王メイオウ↓


メイオウ「グルルルル…!」

零斗「伝説の獣王…」

シャキン!

ナイフを構えて、メイオウと向かい合う零斗

零斗「私で止められる…?いいえ…止めてみせる!」

メイオウ「汝は闇の者、何故刃を我に突きたてようとするか?」

零斗「な!?明確な思考を!?」

メイオウ「問いに答えよ。何故我に刃を突き立てるか?」

零斗「この戦いを…終わらせて、平和な未来を!」

ググっ…と姿勢を低く取り、メイオウに今にも襲いかかる
気迫を放つ零斗。

メイオウ「我と汝の技量の差、判らぬ程愚かではあるまい?」

零斗「ええ、分かっています。ですが…あなたを止めないと…」

メイオウ「無駄と判っていながらに、向かってくるか…良かろう」

未来を勝ち取るためには、このメイオウのいる砦の制圧が重要な
鍵の1つとなっていた。
メイオウの存在により、連合騎士団が周辺までしか
進軍できずに撃退されていたからだ。

キキ…ギシ、シャキン!

両手首にはめる大きなナイフを装備し、メイオウに挑む零斗。

零斗「未来を守るため!あなたを倒す!例え刺し違えても!」

ザシュン…!

低い姿勢から勢いよく走りより、メイオウの攻撃射程に一気に
詰め寄る。

メイオウ「捨て身であれば我に届くと思うてか!」

大きく鋭い前足が間合いに入る零斗を襲った。

ザっ!ガッ!ヒュン!

メイオウ「!?」

零斗を捕らえたはずの大きな爪は、大地を大きく切り裂いていた。
メイオウの目の前から一瞬にしてメイオウの頭上高くに
逆さまになるように飛び、襲いかかろうとしたが。

メイオウ「ふん…見切れぬとでも思うてか!」

ガシャーン!

メイオウが後ろ足で大地を割る程の衝撃を放ち、上に飛んだ。

零斗「な!?くぅ!!」

一直線に襲いかかってくるメイオウに対し、体をひねるが間に合わない。

メイオウ「その程度で我に刃を向けたこと、嘆くが良い!」

零斗「私にもできるか…グレさんのような鮮やかな動き…うぅああっ!」

バサっ!

メイオウ「!!」

メイオウの牙は空を噛み、獣王と呼ばれたメイオウが一瞬見とれた。
翼を開き、体をピンと伸ばしきり、鮮やかな月を描いくように
メイオウの牙を避けた。

地面に着地した、メイオウに続き、フワっと舞い落ちる羽のように
静かに地面に着地した零斗。

メイオウ「白月の花とは、汝のことであったか」

零斗「昔のことです、今は平和を願うただの人間です!」

ヒュンヒュン!ザザっ!

またも同じように向かって行く零斗

メイオウ「同じ手とは愚かな!」

ガシュガシュ!

メイオウ「!」

走り出す前に、ナイフを2本投げていた零斗
一瞬のメイオウの迷いによってほんの少しだけの
隙を作り攻撃する零斗

零斗の刃が左、右と連続してメイオウの首元に突き立てられた。

カキン…キン!

零斗「な!?」

メイオウ「無駄で…あろ?」

確実に突き刺さるはずの刃が2本とも弾かれた。

零斗「くっ…!」

すぐにメイオウの反撃がくる、それを避けなければ…
反射的に体が動いたが…

ザッ…。

零斗「な!?」

ブォ!ガシュ!

零斗「ぐっく!!」

一気に間合いを取れるはずの脚力がなくなっていた。
おまけにスピード、技、力までも極端に落ちていた。

メイオウの攻撃に反応すらできず、攻撃を受けた零斗は
人形のように吹き飛ばされ、激しく地面に叩き付けられた。

零斗「かはっ!ぐっ…う、うぁあああああ!」

激しく地面に叩き付けられ、呼吸が出来なくなり
呼吸が整うか整わないかのところで、左肩から下に激痛が
走り、左肩を押さえて地面に転がりもがく零斗。

零斗「ぐぐ…い、いったい…なにが…?」

なんとか立ち上がった零斗、しかしその押さえた左肩から
下はダラリとぶら下がるように地面を向いていた。

零斗「くっ!腕が…折れた。」

メイオウ「汝の技、身のこなし、全てを我が封じた」

シュル…

零斗「くっ!ぐっ……!くぁあああああ!」

バキリィ…!シュルシュル…

メイオウ「!!」

髪をキツく縛っていた厚めの細長い布を外し
右手で左腕の折れた個所を思い切り強く握り、骨を正常な
位置へと無理やり戻し、髪を縛っていた布を左腕に巻いた。

グっ…。

零斗「握力はなくても、これで多少動く…」

零斗の瞳に宿る光は失われず、メイオウを睨み上げる。

メイオウ「汝の心、偽り無きもの…我が牙で汝の心に答えよう!」

スピード、技、力、そして左腕まで封じられた零斗に勝機はないに
等しい、しかし零斗は諦めない、爪を外し、ナイフを右手で構えて
メイオウを倒そうとメイオウに挑む。


ザ…ザ…。

ガンツ「あれは!零斗殿!?」

カイトス「はぁ…はぁ…メイオウ!ガンツもっと近くへ!」

ガンツ「え!でもカイトス様、今の自分達では…」

カイトス「いいから早く!」

ガンツ「わ、わかったっす!」


メイオウ「消えよ!」

ズアァアアアア!

大地を切り裂きつつ牙を剥き出しで零斗に襲い掛かるメイオウ。

零斗「あなたを止める…叶わなくても…道連れにしてやる!!」

ナイフを構え、襲い掛かるメイオウに対して真正面で待ち構える。

突然、翼の形をした零斗を包む優しい光が現れた。

零斗「なっ!?これは…!?」

メイオウ「ガァアアアアア!」

どうやらメイオウには光は見えていないようだった。

???「まだ、死んじゃダメ…」

零斗「その声…ク…!」

声の主の名前を聞こうとしたとき、少し離れた場所から大きな
声が聞こえてきた。

カイトス「封魔!!零斗さん!生きて帰るんです!」

メイオウ「我が牙でその生涯を終えることを誇るが良い!」

メイオウの大きな牙は、寸前のところまで迫っていた。

零斗「はっ!くぅうう!!!」





    ガシュ…!




ガンツ「……!」

カイトス「……!」

メイオウ「……。」

零斗「くっ…ぐっ…ぅ…!」


ポタ…ポタ…。

地面に血がしたたり落ちた。

メイオウ「我をここまで追い詰めた者は、汝が初めて…」

一瞬にして高く月を描くように飛び、メイオウの右目を
ナイフで突き刺したまま、力を込める続ける右手。

連合軍「うおおおおおお!」

ガンツ「はっ!こっちっす!友軍がきたっすよ!」

零斗「くっ!」

恐ろしい程の眼光を放ち続ける零斗が向ける視線は
連合騎士団であった。

カイトス「零斗さん!?」

零斗「来るなぁああああ!」

ヒュンヒュンヒュン!!

手持ちにある全てのナイフを連合軍の進行方向寸前の
足元に刺し、連合軍の進軍を止めた零斗。

白銀騎士団「零斗!血迷ったか!?」

カイトス「零斗さん!なにを!?」

カイトスが問い詰めるように零斗に言葉を投げかけると
それまで鋭い目をしていた零斗の表情が優しくなり

零斗「獣王と呼ばれていても、ただ…子ども達を守ろうとしただけなんです」

メイオウ「…!?」

零斗「そうですよね?」

カイトス「子ども…?」

零斗「見てください」

崖の上を指差すと、そこにはまだ目も開かない子犬のような
メイオウが3匹いた。

子犬メイオウ「ミーミー!」

ガンツ「でも最初から無事だったなら、何で戦ったっスか?」

零斗「多分、アステガの結界に閉じ込められてたとかでしょう」

カイトス「どうしてその結界が…?」

零斗「さっき、私を助けてくれた時の封魔ですよ」

カイトス「あ…」

ガンツ「なるほど、封魔でアステガの結界まで解除したっスね!」

零斗「そうです、ですが、余裕の無かったメイオウはそれに気が付かず」

カイトス「子を思うあまり暴走してしまった?」

零斗「知的なメイオウが意味のない戦いをするのはおかしいですから」

ガンツ「戦わなくていい方法はなかったスか?」

零斗「多分、メイオウが死ぬと子ども達まで死ぬっていう感じでしょう」

メイオウ「我の暴走を止めんが故に、目だけを…」

零斗「暴走を止めるためとはいえ、あなたの光を1つ奪ってしまいました」

零斗は悲しい表情で自分でえぐったメイオウの目を撫でた。

メイオウ「我は汝から光を三つ…眩しい光をもらった…」

ザ…「アォーーーーー!」

メイオウが突然遠吠えをすると、モンスター達が道を開けた。

メイオウ「我等も望む平和という未来、汝等なれば…行くがいい。」

零斗「メイオウ…ありがとう。」

カイトス「平和を望む心は、モンスターも人も同じ…」

零斗「メイオウに手出しする者はこの零斗が許さない!」

ガンツ「おお!?」

白銀騎士団「承知!全軍、白銀の将のもとへ急げ!」

カイトス「ガンツ、私達も行きましょう!」

零斗「う…あ…」

ガクンと膝が折れるように倒れそうになった零斗。

ガシ!

ちと「零斗さん…」

零斗「ちと…さん」

sinob「すげぇな…お前は、少し休憩しとけ」

零斗「はい…。」

↓センナvs聖獣ライオウ↓

ライオウ「我が名は聖獣ライオウ、汝の名は?」

センナ「我が名は、白銀の騎士センナ!」

ライオウ「汝、何故戦う?」

センナ「私は…。」
                       流浪戦記Ⅱ第24話終
# by kurukurune | 2008-08-08 00:19 | 流浪戦記Ⅱ第24話
るろーせんきー!
 皆さん更新お待たせしました!

今回は流浪戦記第22話・23話の2話連続更新です!

ネタが切れそうです!w

最終話まであと少しかも知れません!

ラストスパート!っていきたいところなんですけど

ここで新作品のご紹介です!

あのシリアスが売りの流浪戦記がなんとー!

果汁100%ギャグメインの作品が登場!

その名も流浪戦記大運動会!

流浪戦記Ⅱが終わり次第開始!

がんばりますw

※最近コメントのお返事をしてませんでした
コメントをくださってる皆様、本当に申し訳ありませんでした。
この場をお借りしまして、深くお詫び申し上げます。
これからは、シッカリと読者の皆様にコメントをお返しいたしまして
読者の皆様と一緒に、この流浪戦記をより良い作品にと
思っています。大変身勝手ではありますが
どうぞ、これからも皆様からのコメント、及び応援
よろしくお願いいたします。


流浪戦記Ⅱ本編
↓22話の下に23話が続けて更新してあります↓
# by kurukurune | 2008-06-30 03:25
流浪戦記Ⅱ第22話
       流浪戦記第22話


↓sinob vs 魔獣↓

sinob「さて…続きだ」

魔獣「グルルルルルル…!」

サウス軍が新開発したロボット
アイアンウイングに乗り、魔獣と向かい合うsinob

そのsinobの後ろには、色違いの同じ形のロボットに
乗った兵士達がモンスター達を食い止めていた。

sinob「さっさとケリをつけようぜ?」

sinobのその言葉に、魔獣も同意見かのようにお互いに身構えた。

魔獣「ガルルルル…」

sinob「そんじゃぁ…いくぜぇ!!」

ガシャン!ズザザザザ!

硬直を破ったのはsinobだった。
最初の一歩を踏み出したと同時に、加速装置によって
一気に魔獣を自分の間合いに入れた。

魔獣「ガァアアアア!!」

上手く魔獣との間合いを計り、絶好の位置で左アームで攻撃を繰り出した。

ガシーン!

sinob「お!?」

しかし、sinobの間合いは、魔獣の間合いでもあった。

魔獣「グガガガガガ!」

左アームで繰り出した攻撃を魔獣の大きな右爪とぶつかり
お互いの攻撃が止まった。

魔獣「ガァ!」

すぐに魔獣の左爪の追加攻撃がsinobを襲った。

sinob「くっ!このやろう!」

ズガシャ!

魔獣の左爪を、今度はsinobがロボットの左蹴りで止めた。

魔獣「ガァアアアア!」

sinob「うお!?」

左足で止めたことによって、重心が右足だけになったところを
魔獣が両足を踏ん張り、魔獣に押されるsinob

ズズズズズズ…。

sinob「うおおおおおお!」

ガシャ!ズバァアアアア!

魔獣「ガ…ガ…!」

魔獣の物凄い力を、ロボットのブースターを全開にし
魔獣の力と互角の力でその場に数秒留まった。

sinob「くっ!これでどうだ!」

ガシャン!ジャキン!イィイイイイイイ!!

ロボットの空いてる右手にチェーンソーつきの大きなナイフを装備
し、魔獣の顔の丁度中央を貫くように狙った。

ビキビキビキ…ドゴガァアアアア!

魔獣「!?」

sinob「なに!?」

魔獣の顔を狙った瞬間に、sinobを魔獣の力のぶつかり合いに
耐え切れなくなった地盤が、sinobと魔獣を中心に数メートル
の規模で崩れたのだ。

グラ…

sinob「くっ…!」

バランスを崩しながらも、魔獣から目線を離さないsinob
砕け飛び交う岩の上に乗り、sinobを見る魔獣。

フワッと浮き上がる岩を叩きsinobに岩を飛ばす。

ヒュ…ヒュ…!ドカ!

sinob「くが…!ぬあ!」

sinobの額に叩き割られた岩の破片が当たり、タラっと
赤い血がsinobの額から流れる。

ロボットに乗る前に受けた傷もあり、このままではやられる。

兵士「国王様!!」

周辺にいた兵士達が、岩盤が崩れる音のした方へ目線をやり
sinobの姿を見て思わず走り出していた。

sinobの両手にロボットを制御する操縦桿があり
その操縦桿をシッカリと握り直し、最大まで前に一気にスライドさせた。

sinob「うぉあああああ!」

アイアンウイングに装備されたブースターの出力を全開にさせて
魔獣に向かって飛んだ。

魔獣「グゥ…グルルルル!」

sinobがその行動に出ることを予測していたかのように
牙を剥き出しにし、殺意を向け、右爪を大きく振り上げた魔獣

シュゴゴゴゴ!

sinobが魔獣に向かい、魔獣がsinobを待ち構えるように…
お互いの間合いに入った瞬間に同時に攻撃を繰り出した。

ズバシャーーーン!

パラパラ…と砕け散った岩が降り注ぐのと同時に
sinobと魔獣も地面に着地した。

ガシーン…バシュゥウウウウ!

ズシーン…!

地面に着地したのはsinobだけで、魔獣はそのまま地面に倒れ込んだ。
地面に無事に着地したsinobのロボット、アイアンウイングも
右翼の付け根からオイルを噴出し、まるで腐り落ちたように
地面に鋼の翼が落ちた。

ビジジジジ…

兵士「国王!ご無事ですか!?」

sinob「あぁ…右翼と右腕がやられたがな」

右腕部分もショートしていた。

兵士「よくぞご無事で…」

sinob「魔獣は?」

魔獣「グル…ル…」

徐々に弱まる唸りと同時に、強くなる眼光の鋭さ
そして、魔獣が最後に残した言葉…。

魔獣「我等を止めたその勇姿…見事、だがこの恨み忘れるな…。」

そして、魔獣の瞳の輝きが失われた。

sinob「こいつ…やっぱ心持ってやがったのか」

兵士「国王?」

sinob「へ…へへへへ…。バカヤロウ…。」

同じ心を持っているなら、命を奪い合うこともなかったかも知れない。
共存の道さえあったかも知れない。
それが悔しくて、兵士には見せないが、魔獣を見ながら…
兵士達からは、背中で泣くsinobの姿が目に焼き付いていた。

sinob「戦況を報告しろ!」

兵士「はっ!アイアンウイングの導入により持ち直した後」

兵士「各地より敵モンスターの増援有り」

sinob「なに…?」

兵士「各軍に疲労が出始め、士気が落ち、劣勢と言えます!」

兵士「一度本陣にお戻りいただき、国王が指揮を!」

sinob「オリアレス達を孤立させるって言うのか!?」

兵士「このままでは全滅すると言っているのです!」

新兵器を導入しようと、援軍が来ようと
アステガの魔力の影響により、疲れを知らないモンスター達の
勢いに押される連合軍。

sinob「ギリ…わかった!右翼がやられて飛べない、頼む」

兵士「はっ!」

sinobのロボットを抱えるように、兵士2人がsinobを支えながら
本陣に下がったsinob

sinob「すまん、体制を立て直したらすぐに…」



 sinob及び全軍本陣へ後退。


↓連合軍本陣↓


兵士達「痛ぇ!痛ぇええ!」

治療班「しっかり抑えて!」

兵士達「ぐああああ!」

sinob「こいつは…」

兵士「これが今の状況なのです。」

ちと「あ、sinobさん」

sinob「ちと!その手はどうした?」

手に包帯を巻いたちとがsinobの前に駆け寄った。

ちと「ちょっと無理しちゃって」

アリア「……」

ちとの後ろで全身にガーゼを当てたアリアが眠っていた。

sinob「アリア…。」

ちと「大丈夫です、さっき眠ったところですけど命に別状ありません」

sinob「そっか、ガンツとカイトスはどうした?」

ちと「まだあそこに…」

ちとの目線は光の塔を見つめていた。

兵士達「陛下!敵の猛攻止まらず!このままでは!」

sinob「戦える者を集めろ!砦を作って止めるんだ!」

兵士達「それが、まだ戻れていない部隊も数多く…」

sinob「なぜそれを早く言わない!くっそ!どうする」

↓上空↓


???「進路はこのままでいいですね?閣下」

???「閣下はやめてって言ってるでしょう?」

???「ごめん、で、このままでいいの?」

???「うん、皆の力になってあげよう」

???「了解」

                   流浪戦記第22話終
# by kurukurune | 2008-06-30 03:17 | 流浪戦記Ⅱ第22話
< 前のページ 次のページ >